点心をビジネスとして身を立てること
2024.01.11
今年のお正月明けから、ここくらふと点心教室は新たな生徒さんたちを迎え、にぎやかな日々を送っています。多くの熱心な方々が参加されています。
趣味として点心づくりを楽しむ方は多いですが、当教室ではビジネスコースも提供しています。このコースは、飲食店の開業や料理の指導を目指す方々向けのプロフェッショナルコースです。参加者は限られていますが、常に一定数の方が学んでいます。
このコースが難しいかとよく聞かれますが、内容自体は一般コースと大きく変わりません。ただし、スキルの徹底的な習得を目指すため、落第して再受講するシステムがあります。できるまで次に進めないという意味では、厳しいです。ビジネスコース専用の講座も選択可能で、点心レッスンの動画視聴や個別フィードバック、最終的な卒業試験など、豊富なリソースが提供されます。
もちろん、飲食店で働いている方や、すでに料理講師の方もいます。また、「いつか開店したい」と考えている方や、ただスキルを磨きたいという方も参加されています。先日は、オーナーが酒好きだから合うだろうという理由でビジネスコースに入った方もいました。動機は人それぞれです。
当教室の目指すところは、生徒さんが点心の基本技術を習得し、オリジナルレシピを作れるようになることです。
ただし、技術を身につけただけでは、ビジネスの成功は保証されません。お店や教室を開いた後の集客は大きな課題です。客は新しいビジネスを知らないのです。だから来店もしません。料理人としてのブランド力がなければ、集客や販促が必要です。
店の立地も重要で、一等地は家賃が高く、それだけで集客が見込める場合もありますが、高い家賃を払うために集客や販促の努力がさらに必要です。より一層の施策が求められます。チラシ配布、ウェブサイトのSEO対策、SNS広告などが挙げられます。
店舗運営には、仕入れ、発注、在庫管理、プライシング、メニュー作成、スタッフ管理、レシピ開発、給与計算など、営業時間外の作業が山ほどあります。新メニューが出れば、写真撮影、ブログやSNSへの投稿、時には動画作成も必要です。内装や料理のスタイリングも重要で、お客様が心地よい空間作りが求められます。
営業も大切で、顧客になりそうな人々にショップカードを配ったり、地元の企業とのタイアップを考えたりすることも有効です。さまざまな販促プロモーションを実施し、お客様にリピートしていただくための努力も必要です。
というわけで、ビジネスを始めると、料理をする時間が減るという現実に直面することになります。ここが大きな会社組織との大きな違いでしょう。これはビジネスコースで詳しくお伝えしたいところですが、実際にはそのような細かな部分まで手が回らないことがあります。ですが、何でも質問していただければ、可能な限りお答えします。
点心に限らず、料理技術を身につけることは大切ですが、それ以上にビジネススキルが必要になります。料理の腕前だけではなく、ビジネスを運営するためのさまざまなスキルを身につけることが成功への鍵です。
(つづく かも)
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