Distant Shores Brewing 工場見学&タップルーム
2022.10.28
先日の日曜日、東村山のDSB (Distant ShoresBrewing)に行って来ました。ビールのお勉強です!!(・・飲みにいった方が正しいけれど)
ここでビールを作ってますが、休日だけオープンしているタップルームは、たくさんの人で賑わってます。地元の家族連れや、遠くからわざわざくるファンまで。
立地は工場だけに駅からやや遠いのですが、東村山、新秋津、所沢から徒歩20分ちょっとで健康的に歩けます。東村山からのバスは1時間に1本位。新秋津だけは時々タクシーがいることがあるので、おすすめ。
なんつっても5杯分のビール券が3000円でリーズナブル。うきうきしちゃいますね。この日はモルティな新しいDIPAをはじめとし色々いただきました。
酔わないうちに、ヘイジーなIPA、ジュース竜巻とギャラクシーヘイズを飲み比べもしてみました。
竜巻とギャラクシーヘイズの違いは、ギャラクシーの方が苦みが立っていました。竜巻はジューシーでトロピカル🍹。なるほど。わかって嬉しい~。
さてご厚意で、工場の中も見学させていただきました。ブルワーのこずえさん。今日はヘッドブルワーのマイケルさんはいないので、安心して日本語で質問攻め。
天井の高い大きなスペース。1200リットルのタンクと天井に届きそうな高さの2400リットルのタンクが3つずつ計6個あります。コンニチハマイケルなどの定番品は2400を使うそうです(それでもすぐなくなりますね。)
もっとかわいい熟成用の試作用のミニタンクもありました。
そして、また別のタンクもあって、それはお湯の入ったタンクと、冷水の入ったタンク。
お湯のタンクにミリング(粉砕)したモルトを加え、混ぜてでんぷんを糖化させます。そして、遠心分離にかけ、ろ過をするそうです。次に、水のタンクに移動して、麦汁を冷やします。
そして、冷やしたら発酵タンクへ移動。ここで酵母などを加えて熟成させるわけです。ちなみに、タンク缶のビール液の移動はパイプを通じてです(よっこらしょ、とやるわけではない・・・)。
各々のタンクの温度管理などは、マイケルさんが作ったシステムで制御・管理されてます。
さて、ここからがさらに大変な作業のお話。お店から回収されたケグがたくさんありましたが、この洗浄がとても骨のおれる作業だというお話を伺いました。
まずケグが返送されたら、外側も含めて洗い流します。
次に、専用の洗浄機で洗浄します。瓶用と、ケグ用と2種類あります。ケグは専用の洗浄機で2回洗うとのことです。流すのと、専用の液体で洗うのと、、だったかと。そのケグが100個以上あるのですから、気が遠くなる作業・・・
そして、その後、二酸化炭素を充填するそうです!。知らなかったー。これが菌の繁殖を防ぐそうです。
もちろん、お掃除はケグだけではありません。製造用のタンクの洗浄もあります。背の高い2400Lの醸造タンクはどう洗うんだろう。
「中に人が入って洗うんですか?」
・・まぬけな質問をする人が必ずいますね(笑)。人が入ったら危ないので、高い位置から高圧な洗浄機で洗うとのことです。
一週間の大半を、洗浄という作業に費やしておられ、醸造というは本当にごく一部のお仕事なのだそうです(ビールの醸造がしたい!と憧れている人も多いかもしれませんが、並大抵なことでは務まりませんね)。
DSBさんのビールを衛生的に美味しく飲めるのは、洗浄と衛生管理を徹底しておられるからなんですね!安心していただけます。
こずえさんが、「つねに菌との戦いです」とおっしゃっていた言葉がとても印象に残り、工場をあとにしました(てゆうか、この後も引き続きタップルームで飲みました)。
「これらの説明って以前マイケルから受けなかった?」
確かにそうかも、、英語だから半分も入ってなかったかも、ごめんなさい。