点心に添える調味料のお話
2017.11.16
昨日の記事で、春巻やしゅうまいにからし(マスタード)をつけるのは、日本独自ということに少々反応がありまして、意外に知られてないのだなと思いました。いつから、どういった経緯で春巻やしゅうまいにからしを付けるようになったか調べてみましたが、よくわかりませんでした。
横浜の中華街がスタートしたのが1900年(明治33年)以降ですので、そのあたりから日本に中華(点心)がなじんだのだと思われます。最初のころはしゅうまいや春巻がメインだったようです。
しゅうまいにからしを使うのは、辛味を加えたいというよりも、肉のあぶらっこさを感じさせなくするためだったと聞いたことはあります。その流れで、春巻きなどにも添えられるようになったのかもしれません(推測です)。
なお、香港などの海外旅行が人気が出た1980年以降から、日本でも、しゅうまい、春巻き以外の点心メニューが広く認知されるようになったようです。
確かに点心にはラードや背油が多く使われるものもあるので、からしを使うというのはわからないでもありません。ちなみにここくらふとのしゅうまいは、背油やラードなど使ってないので、脂っこくはありません。
もうひとつ私見をいうならば、からしが強いと、クラフトビールの味や香りを若干損ねてしまうかもしれませんね。
本場では点心につけるのは酢(黒酢)だけの場合もありますし、香港点心は味が濃いので何も付けなくてもいいことも多いです。
なお、ラー油は日本独自なのか?というとそんなことはありません。中国では色々な地域で餃子のたれとして結構使われているようです。ここくらふとの自家製ラー油と同じように粉唐辛子がいっぱい沈んでるタイプ。ここくらふとでは、あくまで焼き餃子や水餃子用としておいています。
まとめると、当店では、酢、醤油、ラー油はテーブルにおいてありますが、黒酢も別に常備してありますので特に小龍包などに使いたい方はおっしゃってください。そして、からしもご用意しておりますからね、念のため。