ぐらっときました!
2026.06.17

昨日の地震には本当にびっくりしましたね。
市ケ谷も結構ぐらっと揺れて、スタッフはとっさにビアグラスを押さえていました。幸い何事もありませんでしたが、携帯のアラームがあちこちでなるので、どうしても構えてしまいます。
お客様は意外と落ち着いていらっしゃいましたが、帰りの電車が止まらないか心配になったりもされたでしょうね。窓の外から見える人達も、早めに帰路を急がれていたように感じました。
とはいえ、コースの途中だと「揺れたから帰ります」というわけにもなかなかいきませんよね。店をやっていると、そんなこともふと思います。
その後は新しいお客様も来なかったので、残っていたお客様と少しビール談義になりました。
世の中にはクラフトビール好きにも師匠がいて、その師匠にもさらに師匠がいて、海外から取り寄せた珍しいビールをみんなで飲んで品評会をされているのだそうです。
全国のどこのお店がどうだとか、三茶の業界人が集まるお店はどうとか、色々なことを話しました。
それにしても、クラフトビールという趣味は、形に残らないのものですね。
絵を描く人は作品が残る。音楽をやる人は演奏が残る。コレクターなら物が残る。
でもビールは飲んだらなくなります。味と記憶の香りは残る?
だからどうしても、「どこで飲んだ」「誰と飲んだ」「どこのブルワリーを知っている」「どれだけ珍しいものを飲んだ」という話になりやすいのかもしれません。
それが楽しいところでもありますが、、、端から聞いている人にはちょっと物足りなく感じたり、場合によってはひけらかしてるように感じるかもしれません。
結局、ビールは形には残りません。だからこそ、ビールの話は知識量だけに陥りがちかもしれません。
そんななか、きのう、地震で一瞬みんなが顔を上げたこと。スタッフがグラスを押さえたこと。その後に妙に濃いビール談義になったこと。そんな場面は、少しだけ記憶に残ります。
せめて、飲んだ人の中に「その日の会話」や「その場の空気」として残るものにできたらいいなと思います。
ここくらふとは、そんなふうにビールと点心を楽しめる店でありたいです。





