オンライン教室配信の機材セッティング
2025.03.17
昨日、外部企業様向けにオンライン点心教室を実施しました!
そのレポートは後日お届けするとして、今回はオンラインレッスンを行うための機材セッティングについてご紹介します。
オンラインレッスンをやってみたい方の参考になれば嬉しいです。
【1】俯瞰カメラ(ソニーα)– 手元作業を映す
👉 肉をこねる、餡を包むなど、手元の細かい作業をしっかり見せるために使用。
- カメラ:ソニー α
- 設置方法:カメラ用ポールで固定し、真上から撮影
- メリット:高画質で、作業のディテールがよく見える
- 課題:
✔ オートフォーカスが効きにくい(手を伸ばして調整が必要)
✔ 低くすると、他のカメラの視界を遮る
🔌 配線のポイント
- HDMIケーブルは長めを使用(高所設置のため)
- 充電ケーブルは短めのものが多いため、スタンドにコンセントを吊るして対策
【2】横からのカメラ(ソニー VLOGCAM) – 調理全体の動きを撮る
👉 包丁で切る、混ぜる、成形するなど、調理全体の流れを撮影するために使用。
- カメラ:ソニー VLOGCAM(専用の短い三脚付き)
- メリット:背景が自然にボケて、料理が引き立つ
- 課題:
✔ 俯瞰撮影が多くなるため、せっかくのVLOGCAMの出番が少なくなりがちだった。もっと使えるように考えたい。
【3】正面カメラ(ソニー サイバーショット)– 講師を撮る
👉 講師の顔や全体の雰囲気を映すために使用。
- カメラ:ソニー サイバーショット RX100(ちょっと古いタイプ。普段は家族が使用しているものを拝借)
- 問題点:HDMI端子が三脚のネジ穴と干渉するため、通常の三脚が使えない
- 解決策:スマホ用の三脚(上下ホールド型)を使用し、HDMI端子を確保。ただし、本来はスマホの俯瞰撮影用のスタンドで高さにも限界はある。
💡 通常はスマホを使用するが、充電と映像出力が同じポートなので長時間の配信には不向きだったため変更。
【4】スイッチャー&モニター – 複数カメラの切り替え
👉 3台のカメラ映像を切り替えて、最適なアングルを配信するために使用。
- 機材:スイッチャー(Blackmagicdesign Atem Mini Pro ※最大4台のカメラ入力に対応))
モニター(アンディシネ ANDYCINE A6 PLUS ※タッチスクリーンタイプ ) - 操作:ボタンを押して、カメラ1・2・3を切り替え
- モニター:カメラ映像を確認するために、Atem Mini ProからHDMI出力
🎯 ポイント
- 映像の切り替えは手動なので、どこでどのカメラを使うか事前にプランし、事前に操作に慣れておくとスムーズ
モニターなしでも切り替え可能
【5】パソコン(ZOOM配信用)– メイン配信機器
👉 ZOOMを立ち上げ、配信を行う。スイッチャー経由の映像を受信し、資料共有や参加者の管理もここで操作。
💻 役割
- Blackmagicdesign(Atem Mini Pro)で切り替えたカメラ映像をPCで受信し、ZOOMに送信
- ZOOMのビュー(スピーカービュー / ギャラリービュー)を状況に応じて切り替え
- 資料共有のため、パワーポイントを適宜操作
💡 PCは富士通 LIFEBOOKを使用。これまでさまざまなメーカーを試してきたが、堅牢性で一番信頼できると感じる。
🛠 課題
- 配線が多く、整理が大変(実際、飛び越えている…😅)
- 料理作業中にPC操作が多くなるので、なかなか忙しい。
- 特に細かいZOOMの操作は、リモコンがあると便利かもしれない。
📺 ZOOM画面が小さいため、さらにパソコンの画面をテレビモニターに出力し、大きく表示して対応。
【6】テレビ(モニター) – Zoom画面を大画面で確認
👉 パソコンのZOOM画面を50型テレビに映し、作業の確認や参加者の様子をチェック。
📺 機材:シャープ AQUOS 50型
- メリット
✔ 他の参加者の様子や進捗状況がよく見える
✔ 自分の調理作業や手元の動きを確認しやすい。(包む時は自分の手元を見るのではなく、モニターを見ながら包みます) - 今回は50人以上の参加だったため、ギャラリービューを多用し、参加者の状況を逐一確認するには大きなテレビモニターは便利。
。
【7】パワーポイント(資料共有)
👉 補足説明用のスライドを作成し、途中で使用。
📌 注意点
- 「発表者用ツール」はOFF推奨(ZOOMの映像出力と競合する可能性あり)
【8】マイク – 音声のクリアさを確保
👉 ワイヤレスマイクを使用…のはずが?
- 予定では ワイヤレスマイクをBlackmagicdesignPro経由で使用
- しかし、本番で電池切れ!(リハしすぎた…)カタログスペックでは使用に耐えるはずが。
- 結果、PCの内蔵マイクで対応(意外と問題なく聞こえた)
💡 ちなみに、対面+オンラインのハイブリッドレッスン時は、生徒達の声も入るようにテーブル用のスタンドマイクも設置
【9】まとめ
🎯 オンラインレッスンのセッティングで気をつけること
✔ カメラ3台の設置と配線整理が大変!(特に電源&HDMIケーブルの長さ)
✔ 慣れていても、設置には最低30分必要
✔ スイッチャーを使う場合は、どこで切り替えるか事前にプランし、操作を練習
✔ パワポの「発表者用ツール」はOFFにする(画面共有のトラブル回避)
🎤 実際にやってみて…
イベントは本来、映像・音声・カメラ・進行など複数のスタッフがいて成り立つものなので、すべて1人でこなすのはクオリティ的にも大変。
とはいえ、オンライン配信はカジュアルで手作り感があっても成立するので、それはそれで良いのかなと思います。
また、どんなに準備をしても、思い描いた通りには進まないことがしばしば。
オンライン配信にトラブルはつきものですが、視聴者側も意外と寛容なので、何が起こっても慌てないことが大事。
何よりも重要なのは、機材よりも配信の内容そのものですね。
📌 補助金について
今回の機材は、2021年の事業再構築補助金を活用して揃えたため、自己負担は2割程度。
とはいえ、申請や報告書の煩雑さは想像を超え、今後も事業報告が続くため、時間的負担は相当なもの。
補助金はありがたいですが、手続きの手間を考えると「良し悪し」だと思います。
ちなみに、経済産業省との取り決めで、補助金で購入した機材は「オンライン配信目的」でしか使えません。
テレビモニターが設置されていることで、NHKが受信料の支払いを幾度となく求めてきますが、当然ながら断るしかありません(笑)😅
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