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祝!老麺サロン初回

2021.06.23

お知らせ 老麺

 

日本で初めてのイベント?!「老麺サロン」の初回が、ここくらふとで開催されました。

何といっても、老麺ファン=老麺マニアが、日頃の老麺研究を報告し合います。といっても、集まったのは、全部で3名・・と少ないですが、美女ぞろいで多いに盛り上がりました。

まずは、私より、長野宏子さん研究のりんご浸漬液による老麺スターターの検証で、スターターと、スターターをで作った膨張剤無しの老麺食パンをチェックいただきました。

Yさんは、老麺で作った叉焼包と割れない饅頭を持参され、ご本人はあまり納得のいく出来でないようでしたが、大変美味しく出来上がってました。老麺の入った饅頭の作り方のコツや、謎のプロセスなどを議論しました。

そして、もっとも重要な課題は、老麺が膨張剤無しに膨らまないと定義されているのは正しいのか。やはり中国での饅頭の歴史を紐解かないといけません。ベーキングパウダーが無かった時代の中国で、老麺で饅頭を膨らませていたはず。ヒントは水にあるのでは?かん湖か?かん水にあるかもしれない?じゃがいもやりんごやコーンなどを使ったかもしれない。

そして、遣隋使によって日本に入ってきた饅頭(MANTO)が、なぜ饅頭(MANTO)ではなくて、おまんじゅうになってしまったのか。ついでに温泉饅頭の発祥についても、温泉成分が膨張に関係しているのかも興味深い。

なぜ、饅頭が輸入されたときに、かんすいが入ってこなかったのか。一方で、長崎ちゃんぽんで使う唐灰汁(トウアク)というものがかんすいに近いものがある。この唐灰汁とかんすいはどう違うのか。

話は尽きませんが、次回までの宿題は、①饅頭の歴史を調べて報告 ②一般発売していない唐灰汁を何とか仕入れること。③老麺研究の第一人者である長野宏子さんの近況を確認する、などなど。

このサロンは、ただただここに参加して聞いて勉強したい、という方は入れません。あくまで自分が持つ情報や研究結果を相手にシェアする能動的な場です。

参加のOさんはこれまで老麺ハンターとしてたくさんの老麺を集め、そして、数えきれない饅頭の試作をし試食をしてこられましたが、自分の血のにじむような研究結果をただ簡単に質問されて答えるだけの会にしたくはない、と言ってます。質問するなら、少なくとも自分で考えた仮説を話してから質問してほしいと。

けだし名言?「情報はただではない」。もうひとつ「酒は海を越えてはいけない」。

いろんなTakeawayがありました。

Facebookにもさっそく老麺グループを作りました。「極み老麺(仮称)Sourdough Research, Studies, Cooking and Entertainment」。

 

 

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